知財コラム

知財業界の動向を一段掘り下げた専門家によるコラムです。

特許制度調和とグレースピリオド

「特許制度調和に関する国際シンポジウム」が7月10日に開催されました。このシンポジウムでは国ごとに制度の差が大きい4つの項目「グレースピリオド」、「18ヶ月全件公開」、「衝突する出願の取り扱い」及び「先使用権」について2013年に行われたユーザー調査及びラウンドテーブルのまとめに基づいた報告がなされました。ここではそのうちのグレースピリオドについての論点をご共有できればと思います。

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NTT Docomo Inc vs The Assistant Controller Of Patents and Designs & Others.

三好内外国特許事務所様で行われたインド特許実務の最新動向セミナーを拝聴してまいりました。

インドでのエグゼキューション業務の概要、PCTからの移行の際のコツや訴訟周りの制度の概観など基本的な実務回りの知識を共有頂きました。また、最近のインドの知財周りの状況の改善について判例をあげて解説いただきました。

ここでは今回の講師のVadehra氏が「歴史的」と言及していた判例のひとつを紹介いたします。

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アップルvsサムスン知財高裁大合議事件が投げかけるもの

米国アップル社(以下、アップル)と韓国サムスン電子(以下、サムスン)が世界中で特許訴訟を繰り広げていることは皆さんご存知でしょう。米国カリフォルニア州の連邦地裁は今年5月2日、サムスンに対して約1億2千万ドル(約122億円)の賠償金をアップルに支払うように命じる評決を出しました。この事件は、サムスンのGalaxy端末がアップルのiPhoneのデザインを真似たものであるとして損害賠償を求めたものでした。

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