貿易事務から外国特許事務への転職について
貿易事務から外国特許事務への転職は求められるスキルなどに共通項も多く、これまでの経験を活かして別業界へ転職をする一つの成功パターンと言えます。
貿易事務で求められる能力と外国特許事務への応用
書類作成能力
貿易事務では、多岐にわたる貿易書類を作成することになります。それぞれのフェイズに合わせて様々な書類が登場しますから、各書類を正確に理解する知識と、短時間で正確な書類を作成するスキルが求められます。
特許事務でも、特許庁に申請する書類など正確性を求められる多様な書類を扱うことになります。貿易事務で培ってきた書類作成能力は特許事務でも役に立つことでしょう。
語学力
貿易事務では海外の企業とのやり取りをはじめ、扱う書類が主に英語なので、英語力が求められます。一方特許事務でも、特に外国特許事務の分野では海外の特許事務所とのやりとりを始め英語を中心としたコミュニケーションが必要になります。
時間に関する認識
輸出入業務は時間との勝負という一面があります。輸出においても、輸入においても、手続き上守らなければならない時間(船積期限、買取期限、輸入貨物の納期、支払期限など)を確実に把握したうえで、全てを期限内に収めることを意識した事務処理が求められます。
特許事務所における仕事もあらゆる業務に常に期限が設定されています。クライアントへの納入期限、特許庁への提出期限など期限を超えてしまうと大変な事態を招いてしまいます。常にタスク全体の期限を意識しながら、その日その日の期限の仕事を漏らさず処理していく事務処理能力が求められます。この点も貿易事務で鍛えられた時間に対する認識力が生かせるところです。
正確性
貿易事務も特許事務も、書類で業務が回っていきます。書類を正確に作成する能力と、書類の内容を確実に理解できる正確性が求められます。自分の作った書類に間違いがあればその仕事に関わった同僚やクライアントに多大な影響を与える、そんな責任のある仕事だということも共通しています。
コミュニケーション能力
貿易事務では事務とはいえ、コミュニケーション能力が強く求められます。貿易相手の海外の担当者との確認・連絡業務をはじめ、社内の担当者やクライアントと良好なコミュニケーションが取れることが大切です。
特許事務にいても海外の特許事務所や特許庁とのやりとりの窓口となり、社内の担当者とコミュニケーションを取りながら業務を進めていくことになります。
このように、貿易事務と特許事務は求められる能力が似通っています。扱うものは違いますが、全く違う業界といえどもこれまでのキャリアを活かしたキャリアチェンジができる職種だと言えます。貿易事務に携わっている方で、全く別の業界へ転職してみたいと思われる方は、特許業界への転職も是非ご検討ください。
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